92年頃の製品は危険
昨年VTRのコンデンサー不良によるトラブルが3件立て続けに起きました。その全てが面実装タイプの電解コンデンサーです。
3件のVTRは全てメーカーも違いましたので、「面実装タイプのコンデンサーに何かある」と思い、いろいろ調査した結果次の様な情報を得ました。

92年頃までに製造された面実装タイプの電解コンデンサーには四級塩と呼ばれる電解液を使用しているそうですが、構造上の問題から電解液が漏れだしてしまう事故が多く発生したそうです。
その対策として92年以降に製造された電解コンデンサーには、電解液を三級塩と呼ばれる四級塩に比べると性能は低いですが、液漏れの心配の少ない電解液に変更しましたが、
・周囲温度が低下すると極端に容量が低下したり
・寿命が5年程度しかもたない
(通常の電解コンデンサーは10年は使用できるよう設計されています。)
などの問題が新たに発生したそうです。(現在製造されている部品は対策されているので問題ない様ですが・・・)
ビデオカメラなどには小型化のため、ふんだんに面実装部品を使用していますから92年頃製造された機材などはコンデンサーの容量抜けなどに対して注意が必要です。