悪い部品は・・・
TBC-1基板全景 不良コンデンサー
TBC−1基板全景 不良部品
長年の修理経験から、減衰しながら信号が欠落する原因の90%はコンデンサー不良によるものですので、TBCに関係する回路のコンデンサーを調査する事にしました。
BR−S525にはTBC基板が3枚ありますので、どの基板の回路があやしいか一枚ずつ抜いて探してみます。(こういう時業務用機は基板がすぐに取り外せるので楽です。)

探す方法ですが、他の同期信号(水平同期・垂直同期)は正常であることから、原発振している14MHzの発振器などの部分ではなく分周回路か同期信号の混合回路の部分であると判断し、部品の配置などから該当する回路を推測します。(ちなみにプリントパターンから回路図を連想したり、書き出したりするのは十八番です。)

そんなこんなであやしい部品は"TBC−1"基板に取り付けてある電解コンデンサー数個に絞り込みました。
ここで魔法のスプレー"急速冷却剤"の登場です。
あやしい部品ひとつひとつにスプレーして冷やしてみると、あるコンデンサーにスプレーした途端、それまでかすかに出ていたカラーバースト信号が完全になくなりました。
不良だったのは右画像の面実装タイプの電解コンデンサーでした。