池上通信機 HC−390

HC-390_1

HC-390_2

現在ビデオハウスの中でHC-D45と共にメインで使用しているカメラです。
発売後だいぶ経っていますが、画質的には最近流行のデジタルプロセスカメラと比べても遜色ありません。
このカメラのレベルは業務用としては標準だと思っていましたが、最近は家庭用ベースの業務用カメラを使用する業者が増えたせいで、いつの間にか高級機種の部類に入っているようです。

購入後1年ほどは、メーカーの設計不良や調整不良によるトラブルに見舞われましたが、ようやく安定して使用できるようになりました。設計不良をメーカーが認めて改修してくれた2ヶ月後に最初のマイナーチェンジがありました。設計不良と関係があるのかは判りませんが・・・
(設計不良があったと言うことは、他の人が使用している同型機は不良品であると言うことになりますね。メーカーが自主的に改修するという話も聞いていませんし・・・)

新製品は最低でも3ヶ月以上待ってから購入していますが、精密電子機器というのは3ヶ月程度では安定した製品の製造というのは出来ないようです。
電子機器の製造メーカーに勤めるスタッフの話では、最初の3ヶ月で直るのは初期ロットで発生した重大な問題点だけで、市場クレームがフィードバックされて改善されるのに6ヶ月はかかるそうです。新製品の購入には注意が必要ですね。

ビデオカメラに限りませんが、電子機器というのは購入後のメンテナンスが大切で、定期的にオーバーホールをおこない初期特性を維持する事が大切です。
ビデオ撮影業者のほとんどは、故障するまで再調整に出すことが無く、特性の劣化したカメラで堂々と撮影していたり、ひどい場合には故障していることすら判らずに使用している事もあります。
ビデオハウスでは定期的に特性を測定し、測定結果がビデオハウスで定めている規格値を逸脱した場合は、オーバーホールに出すようにしています。

現在このカメラの組合せは、FUJINON非球面16倍レンズとSONYのディジタルVTR DSR−1をドッカブルにして使用しています。
問題点はすべて解決し、現在一番信頼性が高く稼働率も高いカメラです。

よく組み合わせて使用している三脚は平和精機工業Libec80のカーボン脚仕様です。
Libecシリーズの中では最上位機種ですが使用感はイマイチです。やはりVintenの真似をして連続可変トルクやバランス機能持たせたのが無理だったのでしょうか・・・
使用感に関してはひとつ下のグレードのLibec70の方が良い様です。